Vol.1  ペンション四季彩

父創業のペンションを承継。どぶろく醸造事業に新規参入

引渡者
 
父 吉田茂さん
引受者
 
息子 吉田寛さん
吉田茂さんと吉田寛さんの画像

ペンション四季彩

所在地
〒501-4304 岐阜県郡上市明宝奥住3447‒14
TEL
0575-87-2980
設立
1993年
事業内容
宿泊業・酒造業

厳選した食材を使用したこだわりの料理と天然温泉の貸切風呂が自慢のペンションを運営。客室の窓から眺められる大自然の景色は圧巻。リピーターが多い宿です。また郡上市内で育てた米を使ったどぶろく「水沢上ヶ池」を醸造し、特産品で地域の魅力を高めています。

事業引渡への背景

1993年、吉田茂さんがオープンしたペンション四季彩。70歳を迎えるにあたり、息子の寛さんに事業承継を考え、郡上市商工会事業承継支援センターへ登録をしました。 息子の寛さんは、大学卒業後、エネルギー事業等を行う企業の開発部で働いていました。家業を営みながら二人暮らしをする両親を案じていた寛さん。地元の良さを再認識したこともあって、両親が力を注いできたペンションを引き継ごうと決意し会社を退職します。Uターン後はフランス料理を茂さんから習い、家業の習得に努めました。 2008年、大和地区がどぶろく特区に指定、2019年には市全域に拡大され、郡上めいほう濁酒研究会が設立すると、寛さんは会員となり、どぶろくの醸造に注力。「水沢上ヶ池」を完成させ、辛口の淡麗と、甘口の濃醇、甘酒の3商品を2020年より販売開始しました。

創業30周年を迎えた父のペンションを承継し、地域を盛り上げたい

寛さんの帰省後、親子3人でペンションを営んできた吉田さん一家。茂さんが70歳を迎えるのをきっかけに、親子間の事業承継が決まりました。商工会に相談して税務署やその他の関係機関への手続きを行い、2024年、正式に寛さんの代へバトンタッチしました。

引渡者のコメント
妻と二人で創業し、営んできたペンションは、美しい自然に囲まれた環境と、旬の食材を使用した料理を気に入っていただき、多くの常連様に通っていただけるペンションとなりました。息子が地元に戻りどぶろく事業を創めました。息子を手伝い、力を合わせて家業を盛り上げていきたいです。
引受者のコメント
 父が始めたペンションのお客様を大切にしたいです。温泉に加えて、自然豊かなこの場所で、サウナなども導入し、心と体を癒す宿として魅力を高めていきます。ペンションの運営とともに、どぶろく「水沢上ヶ池」PRのために、日本各地の展示会へ出展し、商品と地域のPRに駆け回っています。郡上のどぶろくは、大和町で16年前から製造され、どぶろくまつり等で振る舞われてきました。郡上の清水と米を原料にして醸されるどぶろくは、地域の歴史と風土の結晶です。 郡上踊と寒水の掛踊が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。地域の魅力が、国際的に認められて伝わるからこそ、世界中から観光客が訪れます。踊りやアウトドアスポーツを楽しみ、郡上鮎などの美食と共にどぶろくを味わい、心と体を満たす宿に人々を招く。それはこれ以上ない素晴らしいことです。多くの皆様にどぶろくの美味しさを伝え、郡上を盛り上げていきたいです。そして、醸造量を益々増やしていけるように努力します。
どぶろく「水沢上ヶ池」、発酵するどぶろくの様子の画像
どぶろく「水沢上ヶ池」、発酵するどぶろくの様子
ペンション四季彩の客室の画像
ペンション四季彩の客室
郡上市商工会 経営指導員
中山博子さんより
30年前に、茂さんと奥様が一から築きあげた「ペンション四季彩」。幼い頃から両親の背中を見てきた息子の寛さんが同じ夢に向かって歩み始めたのが13年前。親子3人が次の世代へ向けて、慌てず、着実に、一歩一歩、新たな道を進んでいます。 “事業承継”は、まさに商工会の伴走型支援です。吉田さん親子が必要とする支援を積極的に提案し、一緒に成長できたらと思っています。

TSUNAGUJO 郡上の事業継承の実績(事例)