Vol.16  喫茶・ペンションわたすげ

東京から夫婦で帰郷し、父創業の喫茶店&ペンションを承継

引渡者
父・母
直井信一・はるみさん
引受者
息子・嫁
直井裕晃・恵さん
ナポリタンとクリームソーダの画像
喫茶わたすげの人気メニュー

事業引渡への背景

2024年2月に結婚をした直井裕晃さん・恵さん夫妻。裕晃さんはこれまで東京で営業の仕事をしていました。
4月に母はるみさんの体調が悪くなり、8月には治療が必要との相談を受け裕晃さん恵さん夫妻は帰郷を決断。父の信一さんとはるみさんが創めた喫茶店の仕事を手伝い始めました。
観光スポットであるひるがの高原での商売は、休日が忙しく、平日は来客数が減ります。この課題を解決するため裕晃さん夫妻は新メニューの考案やSNSを活用した集客に力を注いでいます。

家族が一緒にできることを仕事にしたいと考えた事が事業承継のきっかけ

家族が一緒にできることを仕事にしたいと考えた裕晃さんは、父の事業を引き継ぐ決断しました。恵さんは、喫茶店のメニューの充実を図りながら、田舎での子育てを夢見ています。

引渡者のコメント
息子夫婦が事業を引き継いでくれて、嬉しくありがたいです。自分たちは一線を引いて任せて行きたいと考えています。一番大切なことは食べていくことです。二人で力を合わせて頑張ってほしいです。
引受者のコメント
常連さんに人気の鉄板ナポリタンやオムハヤシなど、父から受け継いだ味を大切にしながら、料理が得意な恵さんのメニューを加え、新規の集客につなげたいです。ペンションをリニューアルし、観光客の利用増加につなげます。夜にはお酒を提供し、観光客、地元の人々の憩いの場になれると嬉しいです。
直井信一さん・はるみさんの画像
直井信一さん・はるみさん
郡上市商工会 経営指導員
酒向睦実さんより
信一さん、はるみさんは、皆様に愛されてきた“喫茶・ペンションわたすげ”の今後を、廃業も視野にいれながら案じておられました。心の中の何とか繋いでいきたいという思いを感じていました。ある日、とても嬉しそうに、「息子夫婦が東京から帰って店を継いでくれる。どうやって繋いでいけばいいかな」という相談を受け事業承継が始まりました。裕晃さんと恵さんの一大決心を受け止め、帰ってきて良かったと言っていただけるように、新たな店づくりに向け一緒に歩んでいきたいです。

TSUNAGUJO 郡上の事業継承の実績(事例)