Vol.12  鉄板居酒屋 恩

11年間バイトをしたスタッフへつないだ飲食業

引渡者
鉄板焼もも
鶴田礼子さん
引受者
鉄板居酒屋 恩
恩田真彩さん
鶴田礼子さんと恩田真彩さんの画像

鉄板居酒屋 恩

所在地
〒501-5121 岐阜県郡上市白鳥町白鳥121-5
TEL
0575-67‐9330
設立
1993年(鉄板焼 もも)
事業内容
鉄板焼店の経営

鉄板焼をはじめ、各種創作メニューを提供する居酒屋。鉄板居酒屋 恩へ承継後は、洋菓子等の委託販売をスタート。

事業引渡への背景

鉄板焼ももを創業した鶴田礼子さんは、年齢を重ねるにつれて、継業を考えるようになりました。高校1年生から「もも」で11年間アルバイトをしていた恩田真彩さんとは、これまでも事業承継について語り合い、自分のお店を持つ夢を描いていた恩田さんに、いずれは交代したいと話し合っていました。 鶴田さんが愛した店を引き継ぎたい、店を愛した常連客の気持ちにも応え、守っていきたいという気持ちから、「もも」30周年を機に恩田さんは決心を固め、鉄板居酒屋 恩へと継業しました。

お店を愛する従業員の熱意と信頼関係が決め手

鉄板焼もものオープンから30年目を迎え、鶴田さんが引き時を考えていた際に、幸いにも高校1年生から11年間、共に働いてくれた恩田さんが店を引き継いでくれることに。恩田さんは「もも」の味を守りつつ、新しいスタートを切るという希望に満ちた決断をしました。

引受者のコメント
 「もも」のお客様はいい人ばかりで、アットホームなお店の雰囲気が大好きでした。2023年6月10日に「もも」が閉店し、8月1日より鉄板居酒屋恩がオープンしました。これまで赤が基調だったお店の雰囲気は、鶴田さんが直してくれたクッションカバーの色をベースに、アースグレーを基調の内装にリフォームしました。 一人でお店を切り盛りし大変な時もありますが、白鳥町の皆さんにたくさんご来店いただき感謝しています。「もも」の人気メニューお好み焼や焼きそば、納豆天ぷらの味を大切に守りながら、韓国料理などの新メニューも加えました。高鷲町でスイーツ店「otoma」を営む友達の商品とコラボしたデザートメニューも人気です。これからも、お客様の意見を聞きながら、さまざまな料理に挑戦したいと考えています。
店内と自家製サングリアと「otoma」コラボのデザートの画像
上)アースグレーを基調にした店内にリフォーム
下)自家製サングリアと「otoma」コラボのデザート
恩田さん特製の韓国料理と鉄板焼ももの味を受け継ぐお好み焼の画像
上)恩田さん特製の韓国料理
下)鉄板焼ももの味を受け継ぐお好み焼
郡上市商工会 経営指導員
一二三卓朗さんより
「もも」を営んできた場所で今までの贔屓にも喜んでいただける店ができないかと、鶴田さんと事業承継を考えていた矢先、一緒に「もも」を支えてきた力強いパートナー・恩田さんに白羽の矢が立ちました。恩田さんの快諾で順調に事業承継が進みました。二人の絆が、これからも生かされれば、きっと素敵な鉄板居酒屋恩になると信じています。寄り添いながら経営支援を続けます。

TSUNAGUJO 郡上の事業継承の実績(事例)