Vol.5  めいほうキャンプ場

美しい自然と施設の調和心地よいキャンプ体験

継承の物語 つなぐストーリー

明宝大谷にある「めいほうキャンプ場」(旧大谷森林キャンプ村)は、かつて地元組合が運営し、組合長をつとめていた和田淑人さんによって管理されていました。大塚義弘さんが営業権を引き継いだ背景には、和田さんの高齢化と共に進む農作業とキャンプ場管理の難しさがありました。この課題に対し、商工会のサポートが助けになり、契約書や書面の解決に向けてスムーズな引継ぎが実現しました。

大塚さんは事業引継ぎの過程で、キャンプ場の特性を活かし、施設の徹底した清掃と維持管理に力を注ぎました。また、商工会からの経営指導や補助金の活用により、広報活動も行い、キャンプ場の知名度向上に寄与しました。地域に根差したアットフォームな雰囲気と美しい自然環境でのキャンプ体験が魅力の「めいほうキャンプ場」はアクセスの良さや施設の清潔さが顧客に評価され、キャンプブーム以前からのリピーターが多いのが特徴です。

今後は、少人数向けのキャンプ場として、リピーターとの強固な結びつきを大切にし、ゆったりとした時間が流れる環境を提供していくことを目指しています
[商工会事業承継支援センター事業承継第一号(10年前)の事例]

引継人「大塚義弘」←元事業主「和田淑人」

   郡上市から車で15分ほどに位置する「めいほうキャンプ場」。そこは自然豊かな森と川に囲まれた場所にあり、一旦場内に足を踏み込むと聞こえてくる川のせせらぎや鳥の声、そして風に揺られる木々の音など、素晴らしい自然を感じられるキャンプ場として賑わいを見せています。しかし平成26年、このキャンプ場は閉鎖の危機に直面していました。

   そのような状況の中、事業承継を行い再生へと導いたのが、現在代表を務める大塚義弘さんです。滋賀に住んでいた大塚さんは、郡上の豊かな自然環境に感銘を受け移住を決意。自然体験を運営する地元企業に就職し、林間学校に訪れる生徒さんに向けたメニュー企画を行うなど、自然体験と教育の橋渡しを行っていました。 この「めいほうキャンプ場」を事業承継するまでには、どんな想いがあったのでしょうか。 大塚さんが語る想いをお伝えします。

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事業承継のきっかけ

   前職に就いているときから独立への思いがありました。お相手の和田さんも閉鎖しようかどうしようかというタイミングで、振興事務所にも相談に行っていたとのことでした。そうした中、ご縁から和田さんと出会い、商工会さんに相談する前から話を進めていました。

   はじめは施設の老朽化に不安もありましたが、土地や建物・設備など、全てを準備して始めようとすると億単位の投資、すでに閉鎖している施設を購入しようとしても数千万円以上の投資が必要になります。今回のお話は初期費用もほとんど掛からないためリスクもなく、半分勢いもあって、お話を進めることに決めました。「これしかない!今やらないと、今後やることはない!」という気持ちでした。

事業承継のメリット

   今回の事業承継では「事業を渡して終わり」ということはなく、お相手の和田さんから承継後も何かと教えて頂いたり、手伝って下さったりと様々な面で協力を得ることができました。実際に運営してきた中でも、和田さんの存在はとても大きかったです。

   初期費用を抑えられることもそうですが、こうしてお相手の方が承継後も助けてくれるのは「事業承継」だからこそのメリットだと思います。また、郡上市商工会にも契約など法的な面での支援をして頂き、こうしたサポートを受けられたことも、とてもありがたかったです。

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当初の想い

   当初、事業を承継する際に「年間を通しての雇用をしていきたい」と思っていました。以前働いていたところも期間雇用が中心でしたので「郡上で年間を通して働くことができる環境を作っていきたい」という思いがあったからです。今はまだその思いを成就することはできていませんが、将来的には必ず実現させたいと考えています。

運営について

   実際に運営を続けてきて、不安もありますがとても面白いと感じています。やってみて分かることも多く、「考えることも大切だけど、まずはやってみることが大切!」と思うようになりました。決して今時のキャンプ場ではありませんが、お客様から「つくられた感がなくて良い」と言って頂けることもあり、自分では気付けなかった魅力に気付かされることもあります。

   まだまだ私自身も「めいほうキャンプ場」の魅力を全て把握できてはいませんが、お客様によって違った魅力を感じてもらえることは良いことですし、私自身も新しい魅力を作っていきたいと考えています。

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当初の想い

   私自身、元々自然体験の仕事をしていたこともあり、今後はキャンプ場内で様々な体験ができるようにしていきたいと思っています。カヌーや魚つかみ獲り、クラフト体験など、キャンプ場の施設や環境を活かし、キャンプ場だからこそできる、もっと言うと「めいほうキャンプ場だからできる体験」を増やしていきたいと思っています。

   設備や人材など、様々な課題はまだまだ山積みですが、頑張れば頑張っただけお客様の反応も良くなります。ひとつひとつの取り組みが実際の反応として返ってくるのはとてもやりがいがあります。これからも「めいほうキャンプ場の魅力」をたくさんつくって、どんどん発信していきます。

TSUNAGUJO 郡上の事業継承の実績(事例)