郡上市商工会事業承継支援センター

事業引渡への背景

美山鍾乳洞前オーナーの山田慶太さんもまた、前事業主から美山鍾乳洞の事業を承継し、約20年間営んできました。65歳を機に引退を決めていた山田さんは、文化財である鍾乳洞の管理運営が任せられる承継先を探すため、郡上市商工会事業承継支援センターへ登録しました。
登録後に名乗りを上げた事業主は100社以上。郡上市商工会経営指導員と話し合い7社にまで選考を絞り、各事業者と最終面談を行いました。自動車販売修理業を営む村瀬健太朗さんは、新事業への挑戦を考えていました。以前、美山鍾乳洞の併設施設では製麺事業を行っており、村瀬さんは製麺事業について尋ねたいと知り合いでもあった山田さんへ連絡をとりました。
山田さんと話すなかで「美山鍾乳洞の経営権を誰かに譲ってもよいと考えている」と聞き、自然が好きで、アウトドア関連の仕事に経験があった村瀬さんは、鍾乳洞経営を考えるようになりました。